参加大学紹介
プロジェクト概要
伝統的な町家にZEH化したコアを挿入することで、その空間構成や装いの魅力を保ちつつ各種性能を向上させるとともに、生活文化の継承や地域コミュニティの再生にも貢献する持続可能な住まい方のモデルを提案する。
こだわりポイント
京都大学のプロジェクトは「まちや+こあ―ZEH コアによる町家・コミュニティ再生モデルの提案―」です。
伝統工法で建てられた京町家を、ZEHの要件を満たす〈ZEHコア〉を部分的に挿入することで改修します。改修後の京町家は、地域が運営するコミュニティ・ハウスとなります。アクティブな単身高齢者が〈ZEHコア〉を中心に居住しながら、その管理人となるという設定です。〈ZEHコア〉の外側は、地域に開いた交流活動の場として活用されます。住環境や安全性の改善など建物単体でのメリットと共に、伝統文化の継承や地域コミュニティの再生に貢献するという価値をも創出します。町家の規模によって、様々なライフスタイルに対応可能となる改修方法です。
また、町家の意匠は保ちつつ、高気密高断熱化、創エネルギーを実践しています。伝統的な京町家で行われてきたように、建具の開閉によって風を通したい場所に効果的に風を取り入れることができるようにもなっています。京都大学理学研究科による基礎研究の成果を実用化した断熱材「エアロゲル」を用いて、産学連携を図っています。
ギャラリー
施工Movie
チーム紹介
エネマネハウス2017京都大学チームは、工学研究科建築学専攻の計画系研究室(柳沢究研究室/居住空間学講座)と環境系研究室(小椋大輔研究室/建築環境計画学講座生活空間環境制御学分野)が中心となって進めています。それぞれの研究室で一応の分担はしていますが、打ち合わせでは分野横断的に議論をして進めています。打ち合わせのとりまとめや協力事業者との調整は小椋先生、柳沢先生が担当しています。
環境系の小椋研究室では、京町家という伝統的な装いは残しつつ、温熱環境の面では現代のニーズに応えるような断熱性能、省エネルギー技術を取り込んだ環境計画を行いました。
計画系の柳沢研究室では、京町家をZEHの要件を満たす〈ZEHコア〉を部分的に挿入して改修することで、様々な価値を生み出すことができるような建築計画を考案しました。
学内の研究室以外にも、提案段階から多くの協力事業者が賛同してくださり、打ち合わせの段階から貴重なご意見をいただきました。今後も京都大学チーム一丸となって完成まで楽しみながら頑張っていきます。
主要メンバー紹介
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進藤 拓哉
工学研究科建築学専攻
居住空間学講座
修士2年チームでの役割
学生代表・意匠設計・施工
大会に向けての意気込み
貴重な機会を頂きました。ゆるく楽しみながらこのチャンスを生かしたいと思います!
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山田 文音
工学研究科建築学専攻
居住空間学講座
修士2年チームでの役割
意匠設計・施工
大会に向けての意気込み
今までにない新しい京町家の設計施工に関わることができて、わくわくしています!
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林 泰宏
工学部建築学科居住空間学講座
学部4年チームでの役割
家具設計・模型製作・施工
大会に向けての意気込み
形になるものを設計するのは初めてですが、頑張ります!
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新津 春佳
工学部建築学科居住空間学講座
学部4年チームでの役割
家具設計・模型製作・施工
大会に向けての意気込み
初めての事が多いので、しっかり学びつつ頑張りたいと思います。
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康 陽介
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
修士2年チームでの役割
省エネ計算
大会に向けての意気込み
貴重な機会を活かして楽しく取り組みたい。ひとと環境のときを、想う。
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稲本 佳奈
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
修士1年チームでの役割
環境計画
大会に向けての意気込み
他の研究室との交流を楽しみながら精一杯取り組みます!
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髙野 駿
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
修士1年チームでの役割
環境・設備シミュレーション
大会に向けての意気込み
京町家の良さが分かります。ぜひ会場にお越しください。
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中澤 結
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
学部4年チームでの役割
環境計測・評価
大会に向けての意気込み
貴重な経験を活かして協力しながら頑張っていきたいと思います!
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薬師寺 由尭
工学部建築学科居住空間学講座
学部4年チームでの役割
広報・施工
大会に向けての意気込み
リアルな設計プロジェクトに関わるのは初めてですが、頑張ります!
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小椋 大輔
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
教授チームでの役割
プロジェクト代表
大会に向けての意気込み
地球に優しく健康で快適に日々安心して暮らせる町家を造りたいと思います。
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柳沢 究
工学研究科建築学専攻
居住空間学講座
准教授チームでの役割
建築設計統括
大会に向けての意気込み
伝統的住居の空間や質感と最新の環境設備技術の衝突・融合を楽しみたいと思います。
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伊庭 千恵美
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
生活空間環境制御学分野
助教チームでの役割
環境設備計画統括
大会に向けての意気込み
意匠的にも環境的にも魅力のある、住みたくなる町家を提案したいと思っています。
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前田 昌弘
工学研究科建築学専攻
居住空間学講座
助教チームでの役割
地域コミュニティ計画
大会に向けての意気込み
京都の住まい・コミュニティの特徴を踏まえた新しい住宅を考えましょう。
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金多 隆
工学研究科建築学専攻
建築生産工学講座
建築社会システム工学分野
准教授チームでの役割
プロジェクト・マネジメント アドバイザー
大会に向けての意気込み
京都大学の多彩な教育研究の成果を実務者と連携して形にする過程を支えていきます。
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三浦 研
工学研究科建築学専攻
建築環境計画学講座
建築環境計画学講座
教授チームでの役割
高齢者居住 アドバイザー
大会に向けての意気込み
分かち合いはエコでありQOLを向上させる。研究から高齢期のライフスタイルを問いたい。
参加企業・団体
後援:京都市
NPO法人 WOODAC
大阪ガス株式会社
STAGE 一級建築士事務所
ティエムファクトリ株式会社
豊田工業所
トヨダヤスシ建築設計事務所
株式会社中島工務店
日鉄住金鋼板株式会社
パナソニック株式会社
ピーエス株式会社
株式会社紅中
水の葉設計社
旭硝子株式会社
大建工業株式会社
株式会社LIXIL
株式会社木の繊維
愛知県陶器瓦工業組合
積水化学工業株式会社
協同組合レングス
株式会社木曽アルテック社
株式会社 山長商店
Cabot Aerogel GmbH
東芝ライテック株式会社