参加大学紹介

早稲田大学・芝浦工業大学

この郊外の片隅に

わたしと家の約80年のものがたり

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プロジェクト概要

郊外に建つ築40年の工業化住宅を現代的視点で改修し、住まいの寿命を延ばす。地形の様な温熱環境と、それを自ら調律しながら暮らすライフスタイルが響き合い、住み継ぎから始まるコミュニティの小さな物語を紡ぐ。

こだわりポイント

1 設計者による技術の調律
「わたしの家」は、築40年の工業化住宅の寿命を実質80年以上まで延命させる改修案です。東京郊外の空き家予備軍を対象に、現代のニーズに応える住まいの可能性を模索しました。設計者として「技術を調律し適切に用いること」を重視し、既存外壁を断熱補強するのではなく、高断熱の薄い新設壁を既存低断熱壁の内外を縫うように配置し、地形のようにムラのある温熱環境をつくります。

2 住み手による住まいの調律
「弱い」手つきの改修により、工業化住宅の「強さ」を解きほぐし、空間に「緩さ」を与えます。住宅ストックに住み手が自ら住環境を調律できるような「懐の深い空間」をつくる事で、住み継ぎの魅力が向上し、コミュニティ再生や空き家問題軽減等の連鎖を期待できると考えました。